生活の中で抗糖化を実現するために!糖化とシミの関係を知ることは大切

近年、「糖化」という言葉を耳にすることが多くなりましたが、これはどのような現象でしょうか。
私たちの体内では、ホルモンの働きによって血液中の糖の濃度がほぼ一定になるように保たれています。しかし、血糖値が急激に上昇すると処理が追いつかなくなってしまいます。すると、処理されなかった糖はタンパク質と結合し、最終糖化産物という物質に変化します。この反応を糖化と言います。
糖化はよくホットケーキに例えられます。ホットケーキの生地を焼くと、表面がこんがりと茶色っぽくなりますよね。それは、ホットケーキの生地に含まれる砂糖が、タンパク質である卵や牛乳を糖化させているために起こっているのです。

■糖化とシミは深いつながりがある

肌や爪、髪など、体は主にタンパク質でできているため、糖化は私たちの体に様々な影響を及ぼします。例えば、肌にできるシミも糖化と深いつながりがあります。シミは、紫外線を浴びた肌が自らを守るために生成したメラニンが蓄積することでつくられます。このメラニンの生成は、細胞に情報伝達を行うタンパク質の一種であるサイトカインによって促進されているのですが、ロート製薬株式会社の研究によると、糖化した肌の表皮細胞ではサイトカインが増加することが判明したのです。つまり、肌の糖化はサイトカインを増加させてメラニンの生成を活発化して、その結果肌にシミができやすくしてしまうということです。

■糖化と活性酸素の関係

糖化以外にも肌に悪影響を与える要因はあります。その一つが活性酸素です。活性酸素とは、酸素が活性化され反応しやすくなった状態のもので、体を酸化させる作用があります。この活性酸素には、細菌から体を守るという役割もあるのですが、量が増えてしまうと体の老化を促進したり細胞を傷つけたりして様々な病気を引き起こす原因にもなってしまいます。

実は、糖化はこの活性酸素の作用にも関わりがあります。私たちの体の中には、活性酸素の攻撃から身を守るための抗酸化酵素というものが存在し、これによって活性酸素の働きが抑えられています。しかし、糖化が起こると、タンパク質でできているこの抗酸化酵素は変性してしまい、働くことができなくなってしまいます。このように、糖化には活性酸素の作用をより高めてしまう効果もあるのです。

また、酸化したタンパク質は糖化の影響を受けやすくなるという特徴もあります。そのため、活性酸素の働きは糖化をさらに進めることにもつながります。
このように、活性酸素による酸化と糖化には相乗効果があるので、どちらに対してもきちんと対策を行うことが大切です。

■糖化を進行させる食べ物・栄養素は

では、糖化を起こさないようにするにはどうすれば良いでしょうか。糖化は、急激な血糖値の上昇によって引き起こされるため、食べ物に気を付ける必要があります。ところで、「GI値」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。これは、ある食品を食べた後に血糖値が上がる速度を数値化したもので、数値が高いほど血糖値を上げやすいことを示していますGI値が高く、糖化を進行させやすい食べ物には次のようなものがあります。

□白米のご飯
□精製した小麦粉を使用した白パン
□うどん
□餅
□コーンフレーク
□プレッツェル
□そうめん

以上からわかるように、GI値の高い食品には炭水化物が多く見られます。その中でも特に、精製してある白いものはGI値が高くなっており、糖化を防ぐためには控えめにすべきだと考えられます。
また、これらのようなGI値の高い食品を食べる際にも、血糖値を急に上げないようにする方法があります。それは、食べる順番に気を付けることです。食事を摂る際は、いきなり炭水化物などの高GIの食品を食べるのではなく、最初に野菜など食物繊維を豊富に含むものを食べるようにすると、体への糖の吸収が穏やかになります。そのため、食事は、

①野菜
②肉や魚
③炭水化物

の順番で食べるようにすると良いでしょう。

■糖化を防ぐ成分は

それでは、糖化を防ぐ成分にはどのようなものがあるでしょうか。

<最終糖化産物の生成抑制と分解>
先ほど説明したように、糖化はタンパク質が変性して最終糖化産物になることで起こります。この反応を抑制し、最終糖化産物を作らせないようにする成分には、

□カモミール
□桜の花びら

などがあります。また、

□ヨモギ
□シャクヤク

などの成分にはできてしまった最終糖化産物を分解する効果があります。

<糖分の吸収抑制>
糖化を防ぐためには、血糖値が上昇しすぎないことが大切です。次の成分には、余分な糖分を取り込むのを防いで血糖値の上昇を防ぐ作用があります。

□アルファリポ酸
□サラシア

<酸化防止>
酸化したタンパク質には糖化が進みやすくなるという特徴がありました。そのため、活性酸素の働きを抑えて酸化を防ぐことは糖化の抑制にもつながります。抗酸化作用の強い成分には、次のものがあります。

□ポリフェノール
□マロニエ

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